2019.06.24 Monday

nice things 8月号

雨の降りしきる中、

「サラヤと送る、シンプルな暮らし」のページで

取材をしていただきました。

happy elephant の洗剤や

いろんなお話をしながら、

我が家のモノ達も少し、、

 

nice things 8月号

是非お手に取って頂けますと幸いです。

 


2019.06.18 Tuesday

日光の鹿革

5月のフィールドオブクラフト倉敷の出展から

すっかり時間が経ってしまいましたが、

その際に、いつものものに加えて

日光の鹿革についての展示をさせて

頂きました。

その時のものを、以下長文ですが、、、

 

 

製作の日々、折に触れ 素材について考えてみる、

この鹿革のこと。

 

そもそも、革のモトとなる皮を得る為の行為を  

自分の手で行ってみる必要があるのではないか、

と感じていました。

 

そして、東京、墨田の革なめし工場で

須藤さんという方との出会いがありました。

(栃木に住み、鹿に関わる仕事に携わる人。)

 

「一度日光の山に来てみませんか、

鹿が獲れれば、皮剥ぎも一緒に。」

 

その言葉に甘え3年前の冬、奥日光で、ある種の狩りに

立ち合わせてもらい、教わりながら

一頭の鹿の皮を剥ぐことができました。

ナイフを手に、血と肉と自分の汗の臭いに混じりながら、

とにかく夢中で。

 

そして、これらの鹿が害獣として

捕らえられていることを知りました。

 

今年のはじめ、その後の須藤さんの活動の様子を聞きに、

MOMIJIKA・・・日光鹿革を山の恵みとして

活かし続ける活動をされている。)

鹿の棲む山のなかに身を置いてみるために、

彼の拠点である 栃木、日光、鬼怒川へ。

 

「このあたりで降り始めると、奥日光では積もってますね。」

 

待ち合わせた駅前はほんの少し雪がちらついており

積雪を見越して、その日予定していた山行きを断念し

須藤さんの案内で猟師Aさんのお宅へ伺いました。

 

70歳前後のAさん曰く 

「自分の若い頃は、山に深く入っていっても

鹿を見かけるということさえなかったよ。」と。

 

それが今なぜ、害獣として駆除される程に

山に鹿たちが増えたのか?

その日のお二人との会話の中で、

これまでの山の変遷を知りました。

 

山、鹿にまつわる色々なこと。

 

1900年代初頭に姿を消した日本オオカミ。

明治以降、獲物であるシカ、サル、イノシシなどが人に乱獲*され

餌不足になり餓死に至ったり、餌不足により人や家畜を襲うため

駆除されてしまう。

更に、狂犬病の流行もあり絶滅。

シカにとって森の捕食者の不在。 *前述Aさんの若い頃は、

この頃の山の状態が続いていたのかもしれない。

 

 

昭和30年代以降、それまで燃料として盛んに利用された木炭が

石油、電気、ガスに取って代わられ、炭焼きという

里山保全の一面を持ったものが衰退していったこと。   

人と山との関係が変わっていった。

 

 

戦中、戦後復興期にかけ伐採された森を補いつつ、

社会、経済の要請に応える形で推進されてきたとされる、

スギ、ヒノキの人工林の育成。

現在、日本の森林面積の4割を占める人工林、その7割が

スギヒノキ人工林。

その林のなかにあっては、日照不足などの為、下草があまり育たず、

餌の少ない環境は、シカ、イノシシなどにとって居心地の良いものではない。

 

 

地球温暖化の影響により、厳冬期が少なくなったこと。

本来ならば、弱い個体はその間に命をつなぐことが出来ず

淘汰され、個体数が抑えられたが 暖かい冬が続くことで

増えてゆく要因ともなった。

 

               ・

               ・

 

「昨年1年間で、日光市では約5000頭、栃木県全体では約9000頭の

鹿が狩猟、駆除されています。」

 

「それでも鹿の増加に歯止めはかかってないように見られています。」

 

栃木県だけが特別多いという数字ではないようで2018年、

全国で60万頭弱の鹿が殺生されている。

そのうちの7割は害獣駆除にあたる。

 

猟師さんにお別れをして、

日の傾いた畑道を須藤さんのお宅へ向かう車中で発せられた

彼の活動当初からの思い、

 

「奥山に入っては高山植物を荒らすとされ、

 里山に近づけば畑をあらすとされ、

 鹿はどこへ行けば良いのか・・・。」 

 

その言葉が私に残りました。

 

「今度は雪のない時期に。一緒に山を歩きましょう。」

 

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               ・

               ・

なんだか人の都合で守られたり、駆除されたり。 

でもその都合だって、山近くに住まう人にとっては

身に迫ったもの。

そして一度人の手の入った森から人が手をひいてゆくとき、

ゆり戻しのようなことで大きくバランスが崩れてしまう。

 

自然に対して、人はどこまで関われるのだろう。

その時その時の良きバランスを見つけることは とても困難で

常に変化しあう事象や思いは煩わしさをも伴うけれど、

それでも関わりを持ち続けることが、手がかりのような気もする。

 

 

子供たちを忙しく送り出したあと

お茶を飲みながら、毎朝見ている窓の外。

 

風のある日は木の葉が揺れる、枝がしなる。

5月ともなると近隣の家の建物は

若い葉に埋もれて見える。

 

空は青いというより白く

景色は四角い窓枠に収まっている。

 

その向こうは目には見えない。

距離があって、建物が多くて 手前に小さな山もある。

窓枠は小さい。

 

けれども、例えば車に乗って 高速を北へ、

東京の地下トンネルをぐるぐる下りてビルの街を抜け、

郊外を走り、どんどん進めば いろは坂。

その名の通り48回のつづれ折りの急坂を

ハンドルを切って切って登る。

 

するとぽっかり中禅寺湖。

気がつくと すでに山の空気に覆われている。

 

私は見えない山にいる。

 


2019.05.09 Thursday

field of craft KURASHIKI 2019

今年も昨年に引き続き、倉敷でのfield of craft に

参加させて頂きます。

field of craftは多彩なワークショップや

それぞれのテントでの作品の販売だけでなく

製作工程の紹介や、作品などにまつわる展示もあります。

 

私たちも今回は、日光の鹿革にまつわる

展示を予定しています。

 

鹿革の端切れで作った鹿たち

 

 

 

受注の鞄や靴はいつものように、

鹿革の巾着や小さなお財布、お持ち帰りいただけるものも

ご用意してまいります。

受注品は現在 納期が15ヶ月となっております。

お待たせして申し訳ございませんが、

テントの中を浮かぶ鹿たちと、鹿革に寄せたレポートのようなもの

などなど 合わせて是非 見に来て頂けたら

 

新緑の5月、気持ちの良い2日間となりますように

 

フィールドオブクラフト倉敷

2019年5月11日(土)・12日(日) 2日間 (雨天決行)
10:00〜17:00  (最終日は16:30まで)
(ワークショップ:午前の部 10:00-12:00 / 午後の部 13:00-16:00)
倉敷市芸文館前広場 (倉敷市中央1丁目18-1 美観地区より南へ徒歩3分)

 

 

 

 


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